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専門外来 SPECIALITY

皮膚科 DERMATOLOGY

小林 真也(コバヤシ シンヤ)
経歴 埼玉県内動物病院勤務
北里大学付属動物病院研修医
所属 東京農工大学皮膚科2種研修医
ウッディ動物病院 副院長
日本獣医皮膚科学会
日本獣医がん学会
hiff cafe tamagawa勤務
北川犬猫病院勤務
皮膚科診療日

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担当医コメント

皮膚科・耳科を担当しています。2011年より約5年間、東京農工大学皮膚科研修医として、皮膚や耳の勉強をしてきました。現在は東京で皮膚・耳専門 ヒフカフェ動物病院を立ち上げています。皮膚や耳の症例は長期にわたって治療を行なっていくことも多く、飼い主様と二人三脚で治療を進めていく診療科と思っています。その分飼い主様やペットたちに寄り添う形で診療することを心がけています。些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

皮膚病について

外耳炎ってどんな病気?

外耳炎は鼓膜から外側の耳道内に炎症が起こる病気で、主な症状は耳を掻く、頭を振る、耳が臭う、耳垢が多いなどがあります。動物の耳道は垂直耳道と水平耳道から成りL字型の様な構造をしている為、高温多湿の環境には非常に弱いです。耳が垂れている、耳道内に毛が生えている事も外耳炎が誘発される原因になります。またアレルギー性皮膚炎が原因で外耳炎が起こる事も多いです。早期に適切な治療をする事が重要になってきます。

シャンプーってどんな種類があるの?

大きく分類すると美容用シャンプーと薬用シャンプーがあります。皮膚がベタつき易い、皮膚炎があるなど皮膚トラブルがある場合は薬用シャンプーをお勧めします。薬用には抗菌性、角質溶解性、保湿性、止痒性シャンプーがあります。抗菌性は感染性皮膚疾患に、角質溶解性はベタつきやフケに、保湿性は皮膚のバリア機能低下や乾燥肌に、止痒性はアレルギー性皮膚炎にという様に、薬用シャンプーは皮膚の状態によって使い分ける必要があります。

減感作治療とはなんですか?

減感作治療とはアトピー性皮膚炎の治療法の一つです。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を特定し、そのアレルゲンを注射していく事で徐々にアレルゲンに慣れ、最終的には拒絶反応がでない体質に変えていくという治療法で、唯一の根治療法です。治療前には二次感染の除外や除去食試験(食物アレルギーをみる試験)、アレルギー検査などを行わないといけませんが、手間がかかる分、治療が奏功した時のメリットは大きいです。全ての動物で効果がある訳ではなく約7割の効果と言われています。

アトピー性皮膚炎
上皮向性リンパ腫
脱毛症
毛包虫症
疥癬虫

川畑動物病院で多い症例とその治療方針

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は遺伝的な体質の為、完治させることができない皮膚病です。症状としては痒みが主です。そのため痒みを取り除いていくことが治療になりますが、これは根本的な治療ではないため、食事療法やスキンケア、減感作療法などの免疫療法などを組み合わせて治療をしていきます。

外耳炎

外耳炎は耳を痒がる、臭う、赤くなるなどの症状が出てきます。外耳炎は繰り返すことも多く、主因になる問題を解決しなくてはなりません。川畑動物病院ではオトスコープ(耳の内視鏡)を使用した診断、治療を行っています。

オトスコープ

オトスコープ

森田 慶(モリタ ケイ)
経歴 東京農工大学皮膚科二種研修医
所属 日本獣医皮膚科学会
アジア獣医皮膚科学会
日本獣医内分泌研究会

リライフアニマルクリニック 副院長
上埜動物病院 皮膚科担当
新座えのもと動物病院 皮膚科担当
げんき動物病院 皮膚科担当
皮膚科専門外来診療日

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担当医コメント

私のモットーは「長続きする治療」です。皮膚病は「治す」というより「付き合っていく」ものが多く、動物を含めご家族の皆様がいかにストレスなく治療を継続できるかがとても重要です。飲み薬や塗り薬、シャンプー療法など様々な治療の選択肢がある中で、動物の健康状態、治療の手間、即効性、医療費など、様々な視点から優先順位を定め、シンプルかつ長く続く治療方法をご提案させて頂いたいと思います。

プロアクティブ療法とは

従来の治療は痒み・脱毛などの症状が出てから治療をする”リアクティブ療法”という治療方が主流でした。しかし、近年ヒトの皮膚科では、症状がおさまっている期間にスキンケアや外用薬を用いたマイルドな治療を継続し、症状の再発を防ぐことを目的とした治療法が注目されています。この治療法を”プロアクティブ療法”と言います。
主にアトピー性皮膚炎の子や外耳炎を繰り返す子に適応となり、治療の目的は長期的に見て飼い主様や愛犬さんの治療に関する負担を軽くすることです。

お薬を減らしたい飼い主様へ

アトピーのお薬をなかなか減らすことが出来ないというお悩みを抱えた飼い主様が来院されることがしばしばございます。診療のモットーは、「必要なお薬しか使わない」です。
少ないお薬で、より大きな効果を得られるコツをご紹介します。

痒みは大きく分けて

  1. 寄生虫症による痒み
  2. 感染症による痒み
  3. 食物アレルギーによる痒み
  4. 環境アレルギーによる痒み

の4つです。

このうち本当に痒み止めが必要なのは「環境アレルギーによる痒み」だけです。

これらの痒みは単独で起こることもありますが、多くは組み合わさって症状皮膚炎を起こしています
1. から 4. まで、一つずつ原因を取り除いていくことで、愛犬、愛猫ちゃんが、どの痒みで困って るのか、それらがどのくらいの割合で悪さをしているのか、時期によって程度が変わるのかなど、その子 傾向を把握することが出来ます。

1. の痒みには駆虫薬、2. の痒みには消毒薬や抗生物質、 3. の痒みには食事療法がよく効きます
最後に残った 4. の環境アレルギーによる痒みに対してのみ痒み止めを使ってあげることで、その が生涯で飲むお薬の量をグッと減らすことが出来ます。

お薬を減らせないというお悩みをお持ちの飼い主様、ぜひ一度当院の皮膚科診療を受診くださいませ。

お耳のトラブルも皮膚科をご受診ください

ワンちゃんのお耳のトラブルで多い「外耳炎」ですが、なかなか治らず当院の皮膚科を受診される方もいらっしゃいます。長引く外耳炎はアレルギーが原因だったり、耳の中にポリープが出来てしまっていたり、鼓膜が破れて中耳炎を起こしていたりと、治らない原因が必ずあります。耳専用の内視鏡を用いて(無麻酔で診る事が出来ます)しっかりお耳の奥までチェックをすることで、その原因を調べる事が可能ですので、繰り返すお耳のトラブルでお悩みの方は当院の皮膚科をご受診ください。

  • 正常な耳(鼓膜)
  • 繰り返す外耳炎により分泌腺(青矢印)が発達し耳垢(青点線)が増えてしまう耳
  • 鼓膜が破れ(赤点線)中耳炎をおこしている耳
  • 繰り返す外耳炎により耳の道が狭くなってしまった耳

川畑動物病院で多い症例とその治療方針

アトピー・アレルギーのお薬を減らしたい飼い主様へ

皮膚科を受診される方でもっとも多い病気が「アトピー性皮膚炎」です。
中でも、お薬をなかなか減らすことが出来ないというお悩みを抱えた飼い主様が多く受診されます。私のモットーは「長続きする治療」ですので、お薬の量を減らし、必要な時に必要最低限のお薬で維持していくことを大切にしています。
アトピー性皮膚炎の痒みは細菌やカビなどの感染症や寄生虫症、季節やその子の皮膚の性質によって悪化します。それらすべての痒みをお薬だけで止めようとするといつまで経ってもお薬の量が減りません。1つずつ原因を取り除いていくことで、その子が生涯で飲むお薬の量をかなり抑えることが出来ます。
お薬を減らせないというお悩みをお持ちの飼い主様、ぜひ一度当院の皮膚科診療を受診くださいませ。