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輸血治療 TRANSFUSION

輸血医療とは、血液成分を体内に入れる臓器移植の一つであり、一定のリスクを伴う治療法です。
輸血に対し正しい知識を持ち、安全かつ適正な輸血を行う必要があります。
血液中の赤血球などの細胞成分や凝固因子などの蛋白質成分が減少したり機能が低下したときに、成分を補充することにより病状の改善を行うことを目的とします。

犬猫は輸血が必要

近年、獣医療は大きく進歩し、人間と同じように輸血医療を必要とする犬猫の数は増えてきています。

当院では大きな手術や重い病気の犬猫に対し輸血を実施しています。人間の病院では献血システムが確立されているのに対し、動物ではそのようなシステムが十分に確立されていないのが現状です。
当院では、関係者の方々やスタッフの犬猫たちに協力してもらうことで、輸血用血液を確保しています。

輸⾎の⽬的と種類

⾎液中の⾚⾎球などの細胞成分や凝固因⼦などの蛋⽩質成分が減少したとき、または機能が低下した際にその成分を補充し症状の改善を図るために⾏います。あくまで輸⾎は補充療法で根本的な治療ではありません。

輸⾎の種類としては主に全⾎輸⾎、濃厚⾚⾎球輸⾎、⾎漿輸⾎などがあります。

輸⾎を必要とする疾患
  • 出⾎性疾患︓事故、消化管内出⾎、腫瘍などによる腹腔内出⾎、など
  • 溶⾎性疾患︓免疫介在性溶⾎性貧⾎、寄⽣⾍感染、など
  • ⾎液造⾎異常︓⾻髄疾患、慢性腎不全、など
  • 凝固異常︓DIC、凝固因⼦⽋損症、肝不全、など
  • 低蛋⽩疾患︓蛋⽩漏出性腸症、肝不全、ネフローゼ症候群、など
  • 多量の出⾎が予想される外科⼿術

輸⾎の流れ(⽝の場合)

  1. 供⾎
  2. ⾎液の分離と保存
  3. 輸⾎
①供⾎
  • 健康管理されたドナーより採⾎を⾏います
②⾎液の分離と保存
  • ⾼速冷却遠⼼機を⽤いて分離します
  • 濃厚⾚⾎球は専⽤の冷蔵庫で21⽇間
  • ⾎漿製剤は冷凍で約1年保存が可能です
③輸⾎
  • レシピエントの⾎液型判定
  • ドナーとのクロスマッチテスト(交差適合試験)
    患者と輸⾎⽤製剤の適合性を確認する検査で、より安全な輸⾎を⾏うために実施します
  • 輸⾎モニタリング
    ⾎液の適合が確認されたら、厳重な衛⽣管理の元輸⾎を⾏います
    輸⾎中は副反応が⽣じてないかモニタリングを⾏います
    (下の記録⽤紙に基づき)