ペットオーナーさんへの説明はじっくり時間をかけて
例えば手術が必要なケースでは事前に、手術をした場合、しない場合のメリットやデメリットについてオーナーさんになるべく時間をかけて説明するようにしています。もちろん、かならずしも手術をすることがベストだとはかぎりません。オーナーさんと納得がいくまでとことん相談した上で、最終的にオーナーさんに決めていただくようにしています。そのためには専門用語などは極力使わず、わかりやすい言葉で説明し理解してもらえるよう心がけています。
よく勘違いされることが多いのは、動物に手術をしたり、抗がん剤治療をしたりすること自体がかわいそうという考えのオーナーさんがいらっしゃることです。そうした誤解を取り除くため、説明に時間をかけることも多いです。
以前、犬の脚に腫瘍ができたものの、かわいそうだからといって手術を拒んでいた結果、腫瘍が大きくなって悪化してから脚の切断手術に踏み切るケースもありました。もちろん、オーナーさんの気持ちを考えれば、受け入れるのが難しいケースですが、こういうときほど時間をかけてオーナーさんに説明するようにしています。