治療にはなるべく多くの選択肢とわかりやすい事前説明を
診察にあたっては、当然、目の前にいる動物の状態をよく診てあげることが大事です。それと同時に、飼い主さんのタイプやライフスタイルに合わせて、できるだけ多く選択肢を提示するようにしています。
最近では、犬や猫の介護に関すること、噛みグセがあるといった問題行動について相談されることも増えました。近年、動物医療の進歩とともに犬や猫の寿命が伸びていることから、犬や猫が痴呆になるケースも多いですね。その点に関しても、今後多くの勉強やアップデートが必要だと感じています。
麻酔をかけられなかったり、手術中に危険だと判断して中断されたり、手術を拒まれたりした飼い主さんが、他院から駆け込むかたちで来院するケースも多いです。
手術をする際の事前説明は、これまでは口頭でしていましたが、そうしたこともあって、飼い主さんにとってよりわかりやすくするための工夫も始めました。
実際、専門的なことを一般の方にわかりやすく説明することはとても難しいものです。そこで、手術の同意書とあわせて、麻酔や手術に関するリスクや注意点、合併症などを記したものを作ってお渡しするようになりました。